2006近畿オープンゴルフ選手権(サンケイスポーツ主催)は11月10日、兵庫・キングスロードGCで開かれ、出場プロ最年長56歳の曽根保夫が6バーディ、1ボギーの67で回り大会初優勝を飾った。水巻善典(48)と井戸木鴻樹(45)は69で3位、杉原敏一(42)は12位、奥田靖己(46)は52位に終わった。ベストアマは75で回った佐藤将弘(25)だった。
メガネの奥のソワソワした目が細くなる。後続組が67を上回れず、現役の大会では88年関西オープン以来の優勝。曽根が胸をなで下ろした。
「プレーオフに備えて待っていたけど、勝ててホットしています」。出場プロ最年長の56歳。異色の経歴の持ち主が大会初優勝を飾った。
愛媛・松山商高では機械体操の選手。卒業後はピップエレキバンで有名な会社で営業をした。その間に本格的にクラブを握ると、プロ転向を目指して2年で退社。合格は32歳だった。
88年関西オープンで優勝したが、90年代半ばから腰痛などで出場機会は激減…。参戦中のシニアツアーは年5〜6試合と稼ぎの場が少なく、週3日の日当2万5000円のレッスンも生活は厳しい。9月には大阪・枚方市のマンションを1000余りで売り払ったほど。「マンションを売ってでもゴルフしたかった」と生活&遠征費を捻出した。
1週前の「鬼ノ城シニアオープン」(岡山・鬼ノ城GC)でウェイティング出場はならず。しかし会場に3日間残って練習した。パットのインパクト前後でヘッドを真っすぐ出すよう修正すると、この日は3番で7bのバーディパットを決めるなど爆発した。「100万円(優勝賞金)は大きい。これで年を越せる」。まさに“番狂わせ”の勝者誕生。56歳のハングリー精神がそれを演出した。 |