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 9種目に過去最多の2356人が参加して行われ、大会を主催する有森裕子(41)が、女子10kmとファミリー2kmに出場。トークショーにゲスト出演した 北京五輪男子マラソン日本代表・大崎悟史(31)=NTT西日本=に五輪メダリストとしてエールをおくった。男子10マイルでは、大津市の大杉哲也さん (25)=公務員=が54分58秒で初優勝。参加者1人につき1ドル(12日付レートで102円)、合計24万312円がNPOハート・オブ・ゴールドを通 じてカンボジア復興支援に寄付された。
スタートを待つ有森さん(左)と、ヤマダ電機女子陸上競技部の
望月千幸選手
 海外復興支援に賛同してくれた後輩に、どうしても言っておきたかった。大会には2356人が参加し、9部門が大盛況で終了。サインを求める数百人のファン1人1人にペンを走らせた有森は裏手のテントへ足を運び、大崎に語りかけた。

  「きょうはありがとう。(ファンの応援など)何でも力にするようにね」
  北京五輪代表に選出された大崎に、本番への心構えを説いた。本番が迫ると重圧に襲われる。そんなとき、市民ランナーの存在も1つの支えにできる−。メダリストになる極意を、サインに伴走に奔走する背中≠ナ示した。

  昨春、元陸上100b日本記録保持者の井上悟さん(36)=アーククエスト勤務=と会食。その際、たまたま同席していたのが大崎だった。席上で女性の自分より少ない練習量だと聞き、「もっと走らないと」と促したという。
  「瀬古(利彦)さんも谷口(浩美)さんもそうやって作った足があった。コースだろうが気候だろうが、何でも来いと思える仕上げが大事」

  助言をもらった大崎も、有森を見習うように約100人に緊急サイン会。「有森さんは言葉に重みがある。出る以上、誰でもメダルのチャンスがある」と教訓をかみしめた。千里で交わした五輪への誓い。マラソンの伝道師≠焉A万里の長城の国から吉報が届く夏を待つ。   (サンケイスポーツ 周伝 進之亮)

男女10マイルのスタート

ゴール後の有森さん



各種目上位入賞者
A.男子10マイル
1. 大杉 哲也(大津市)
54分58秒
2. 山下 弁二(豊中市) 56分20秒
3. 仲谷 唯之(吹田市) 56分44秒
 
B.女子10マイル
1. 山口 典子(南河内郡)
1時間06分12秒
2. 折戸小百合(河北郡) 1時間07分37秒
3. 城戸 史子(豊中市)  1時間14分48秒
C.男子10km
1. 橋本 欣哉(貝塚市)
32分07秒
2. 平池 宏至(尼崎市) 32分14秒
3. 宮本 匡史(大阪市) 33分37秒
 
D.女子10km
1. 松木 千佳(吹田市)
37分37秒
2. 児玉  愛(大阪市) 38分04秒
3. 山本あゆみ(大阪市)  42分17秒
E.男子10kmシニア
1. 吉田  章(高槻市)
32分26秒
2. 水本 雅祥(寝屋川市) 35分22秒
3. 乕田 佳則(大阪市) 35分31秒
 
F.女子10kmシニア
1. 吉崎 咲子(生駒市)
45分50秒
2. 山本 郁子(高槻市) 46分34秒
3. バーネット恭子(吹田市)  46分34秒
G.男子10kmシニアマスターズ
1. 薙野  透(富田林市) 
40分22秒
2. 藤原 清隆(和泉市) 40分29秒
3. 小林 一雄(茨木市) 42分04秒
 
H.女子10kmシニアマスターズ
1. 中川 博子(泉北郡) 
46分48秒
2. 安田 妙子(尼崎市) 48分41秒
3. 成田由美子(京都市)  50分32秒
I.ファミリー2km
1. 岩崎  孝(大阪市)  
6分20秒
2. 高橋 優希(大阪市) 6分37秒
3. 西浦 俊治(河内長野市)  6分43秒
   


各種目別の全結果(PDF)
A.男子10マイル
C.男子10km
E.男子10kmシニア
G.男子10kmシニアマスターズ
 
B.女子10マイル
D.女子10km
F.女子10kmシニア
H.女子10kmシニアマスターズ


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