河内音頭
河内音頭は、河内地方の民謡で、長編の盆踊り唄です。西日本の「盆踊り口説(くどき)」が源流とされています。昭和20年代以降は、浪花節調を加えた鉄砲光三郎の"節"が有名です。
現代では、三味線と太鼓に加え、伴奏にエレキギターやパーカッション、シンセサイザーなども取り入れられ、日本生まれのスイングとしてワールドワイドな広がりを見せています。リズムはやや早く、手踊りだけでなく、いろいろな踊り方ができるのが特徴です。
泉州音頭
「泉州音頭」は、江州音頭をもとに河内音頭の一部を取り入れたものです。
近年では、浪曲の一部や演歌の一部を取り入れ、鳴り物も太鼓だけでなく、三味線やギターでの伴奏が行われるようになってきました。
ゆったりとしたリズムが特徴で、躍らせる音頭だけでなく、豪快なもの、憂い節、ケレン調のものがあり、聞かせる音頭として舞台で口演されることもあります。
年配の方でも十分に楽しめる音頭です。
江州音頭
「江州音頭」は、天正14年、滋賀県千樹寺の根誉上人が経文を面白く節付けして唄い、手踊りをしたのが始まりといわれています。
そして明治初期に、滋賀県の西沢寅吉が、古くから伝わっていた踊りや口説文句に歌祭文をミックスし、今日の江州音頭が生まれました。八日市節、信楽節、江州音頭くずしなど多彩な節があります。リズムの速さは河内音頭と泉州音頭の中間ですが、アップテンポとその半分のゆっくりしたリズムの2パターンで踊ることができます。 |