放流のおかげでチヌ大漁 大阪・南港や堺などに3万匹
 波止の人気ターゲット、チヌの関西ベストスポットである大阪湾。最近50a台の年無し≠ヘ当たり前で、ロクマルといわれる60aを狙う人も。数も2ケタ釣りは当たり前で、他府県からの釣り人も多い。これだけチヌが釣れるようになったのは「放流に尽きる」という声が圧倒的だ。
 
 今年も8月28日に「チヌの海ふたたび」を合言葉に稚魚3万匹を大阪湾に放流した。実施は日本釣振興会大阪支部と大阪府釣り団体協議会で、協力が大阪府漁業振興基金、大阪府釣船業協同組合、大阪釣具協同組合。釣り連盟、釣りクラブのメンバーも参加した。
 
 体長4〜5aのチヌを大阪連盟泉州地区堺28団、同24団のボーイスカウト25人がバケツを使い、やさしく大阪・南港、北港などから岸和田、泉大津、堺など大阪湾一帯に放流した。小雨が降るあいにくの空模様だったが、稚魚にとってはよい条件。元気よく泳ぐチヌを見送る子供たちから「元気に育って…」と声が上がっていた。
 
 大阪府釣り団体協議会の佐藤功会長は「今年で26回目。いま大阪港釣り禁止の動きもありますが、来年もこの放流が続くことを願っています。ご協力お願いします」と関係者に呼びかけていた。
 
 (フィッシングライター、森永誠)

 

▲ボーイスカウトらが丸高渡船に乗りこみ、バケツを使ってチヌの稚魚(写真下)をやさしく放流した
 <協力渡船> 大阪・北港のヤザワ渡船(電話06・6573・7712)、大阪・南港の丸高渡船(電話06・6613・1075)など。
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