ルアーで70cm級”秋タチ”

　大阪湾の波止では、釣りものが安定しない難しい時期に突入している。そんな中で注目したいのが、ルアーのタチウオ釣りだ。尼崎・武庫川尻の一文字に渡す斎藤釣渡船では夏の前半、50～60cmの〝夏タチ〟が釣れ続いていたが、台風と降雨の水潮で消失。
　夏の後半、秋を思わせる涼しい北風とエサのイワシの群れで、70cm級の〝秋タチ〟が釣れだした。これが、ムラをともないながら続くのか、途切れるのか。ここ数年、年々釣り人が増えているルアーのタチウオだけに、動きを見極めたい。
　良型がヒットしたのは8月25日の半夜で、大阪府吹田市の平野浩明さんが一文字3番外側でメタルジグをキャストし、70～74cmを５匹ゲット。ヒットしたタナは上層だったという。
　当日は午後6時ごろから、夕まづめに回遊してきたイワシを追ってタチウオが水面をジャンプ。波止上からタチウオがイワシを捕食する姿が確認できたほど。カーブ付近から4番周辺まで見られたそうで、かなり大きな群れが入ってきたとみられた。
　午後7時を回ったころからアタリが減少。ただ、バラシは釣果の2倍以上あったそうで、波止上は想像以上に、にぎわっていたようだ。
　例年なら〝秋タチ〟は9月下旬から10月にかけてスタートする。夏タチから途切れることなく秋タチに移行する年も。メタルジグやバイブレーションのほか、ここ数年人気あるワインドなどで、とにかくキャスティングしたい。

＜ガイド＞　斎藤釣渡船の武庫川尻一文字への渡船時間は平日5～21時、土日曜祝日が4時30分～21時。料金は大人2200円、女性2000円、小人1100円など。阪神電車武庫川駅下車、左岸の国道43号高架下から無料送迎バス。車は臨港戦の南武橋から左岸を南へ。06・6416・4178。
 

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