チヌ釣りの№1を決める「第9回サンスポカップ in SAITOチヌトナーメント」(サンスポ後援)は4、5の両日、鳴門・堂の浦の斎藤渡船に、予選をクリアした16人が参加して行われた。
激流小鳴門筋のカセでのマンツーマンによる勝ち抜き戦。厳しい勝負のなか、池田市の前田英俊さんと一昨年の優勝者、明石市の岡本昌治さんが決勝へ進出。1号カセでの3時間の対決は、接戦の末、前田さんが2-1匹で岡本さんを抑え念願の初優勝、サンスポカップを手にした。合わせて最多賞(20匹)も。大会は2日間、8つのカセで順位を争った。
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タイトルを目前に火花を散らす2人。
前田さん(左)が岡本さんを振り切った |
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決勝戦は1匹にしのぎを削った。先手をとったのは1号カセ岸側の前田さん。開始後30分で1匹(28.5cm)を獲ていた。1回戦からショートレンジで、さらにミックで数釣りすると言う戦法が当たっていた。
本人によると2日間エビを使わず、その分ミックをひと潮に1袋といつもよりも多めに使ったそうだ。集魚材もボラがいるのを承知で投入した。これは小鳴門の名人、古川東洋一さんからのアドバイスでもあった。
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沖側の岡本さんも負けてはいない。1時間47分後、シラサの撒き餌を効かせながらシラサのサシエで、ようやく1匹(30cm)。追いついたのもつかの間、5分後に前田さんが2匹目(22.5)をものにしていた。
ピンチの岡本さんは次の1匹に賭けた。1匹目サイズが大きく逆転も可能だった。潮が行きだした残り20分、チャンスがきた。だが、2回連続の針はずれ。「最後の1匹が拾えなかった未熟です」と岡本さん。
逃げ切った前田さんは2回戦で前年優勝者の松下隆史さんを4-3で下して勢いづき、自分の釣りに徹したのが初優勝につながった。
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戦いすんで全員で記念撮影 |
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【成績】
▽決勝 前田2-1岡本
▽準決勝 前田9-4潮崎淳(丸亀市)、岡本6-1笠井正保(大東市)
▽3位決定 潮崎2-0笠井
(5)浦中泰明 (6)古川潔久 (7)細見友宏 (8)松下隆史 (9)今井公明 (10)江本慶司
(11)岡田邦宏 (12)奥地公男 (13)野坂佳秀 (14)林利男 (15)南邦昭 (16)簑手徹 |