大阪湾の沖波止で、秋のタチウオが本番を迎えている。尼崎・武庫川尻一文字では13日、斎藤釣渡船で渡った堺市の加藤さんがルアー釣りとドジョウの引き釣りを併用して70~90cmを37匹の大釣り。伊丹市の安部健さんが101.5cmの大物を釣り上げるなど、数も型も楽しめる絶好機だ。斎藤釣渡船の斎藤徹郎船長に状況を聞いた。
--どんな潮まわりによく釣れますか?
「潮は速すぎても遅すぎても、よくなくて、平均的に流れるときがいいようです。大潮ではなく、中潮から小潮にかわるときに一番実績が上がります。13日は長潮だったのでが、一般的には中潮から小潮で、24日からがその潮になります」
--風の状況は? 「昼間に沖の南西から風が吹き、これに乗ってタチウオのエサとなる小魚が沖から波止ぎわに寄ってきて、タチウオも接近。夕方から北風にかわると釣り人にとってフォローの風となり、引き釣りでも、ウキ釣りでも仕掛けを飛ばしやすくなります」 --どの釣り方が有利でしょうか? 「明るいうちによく釣れる日はルアー釣りがいいようです。逆に時合が遅い日は、ドジョウをエサにした引き釣りとウキ釣りがよく釣れています。また、天気のよい日はルアーのワームに反応しやすいようです」 |
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--釣り方のコツは? 「その日のタナを早くつかんで、アタリがあったところを同じように引いてくることです。平均的なタナは、明るいうちは少し深くて2~1ヒロです。夕まずめになると浅くなって1ヒロ。暗くなるとさらに深くなって2~3ヒロとなります。誘いも重要で、引いてきて一端とめて落ちるときに食うことが多いですね。ウキ釣りでも時々とめたりします。食わせるタイミングをつくることです」 タチウオはまだまだサイズアップする時期。理にかなった釣り方で挑戦したい。 |
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<ガイド> 斎藤釣渡船の一文字への渡し料金は大人2200円、女性2000円、小学生1100円。始発は午前5時、最終引き上げ午後9時。阪神電車武庫川駅下車、左岸の国道43号高架下から無料送迎。06・6416・4178。