大阪・南港の波止のフカセ釣りで４０～５０cmの大型チヌが好調だ。１２日には、今年の大物記録となる５３.８cmの立派な”年なし”が「新日鉄」の釣り場であがった。釣ったのは丸高渡船に通って４０年の常連、菊井完志さん（７２）大阪市。
－－当日の状況は？
「午前７時の一番船で新日鉄に渡り、奥の方の灯台付近に釣り座をかまえました。風が正面から吹く西風でしたが、釣りづらいほどでなく、にごりはよい感じでした」
－－仕掛けは？
「５.３mの磯竿１.５号に道糸ＰＥ３号。棒ウキ２号と中通し移動なまり２号をつけて、ハリス１.５号を２.５m。チヌバリ３号の完全フカセです。マキエはチヌパワーむぎ１袋にスライスのオキアミ２kg、ヌカを少しまぜます」
－－釣り方は？
「仕掛けをセットする前にマキエをつくり、しゃくで４～５個をポイントに投げ込みます。それから竿をセットして、サシエは、丸高渡船で売っているタフネス遠投用・生オキアミ（Ｌ）で頭と尻尾をとって刺します。竿１本半～２本沖にポイントを定めて仕掛けを流します。当日のタナは４ヒロで、底が平らなので仕掛けをはわせます」
－－大物は？
「潮は左から右に流れていました。午前８時前、沖向きに仕掛けを投入して、流れに合わせて流していると、アタリが出ました。即あわせましたが、グッとくるような強い引きはなかったですね。大きなわりには、ぼそぼそした感じで、食って急に引っ張り込むこともなかったです」
－－釣れた理由は？
「あえて言うなら、天候が数日間、荒れていたので大型チヌは波止の壁際についていたと思われます。これがタイミングよく出てきたのでは。１０時までの潮がよいと聞いていたのでその時間まで竿を出し、４０～５３.８cmを３匹釣りました」
南港のチヌのフカセ釣りで、５０cmオーバーの年なしが１年で一番、数が出る２月。自己記録更新をねらいたい。
＜ガイド＞ 丸高渡船は現在、土日曜・祝日のみの渡船。一番船は午前６時３０分。ライフジャケットは必ず着用。料金は新波止が大人２２００円、新日鉄・同１６００円など。無料の魚拓サービスあり。ニュートラム南港東を下車、徒歩５分。車は阪神高速湾岸線の南港中を下りる。ＴＥＬ０６・６６１３・１０７５。
