恒例のサンケイスポーツ釣り協力会主催「２０１１年招待釣り旅行」（がまかつ協賛）が４月１４～１７日、沖縄・久米島で行われた。那覇から西へ９５キロにある久米島はマグロ釣りのメッカ。招待者５人を含む１２人が１５、１６日の２日間、釣りに釣りまくり、１メートル前後のマグロをなんと４６匹。カツオも５匹の釣果をあげ、大爆釣に沸いた。
本番となった１６日。午前７時に兼城港を出船。久米島周辺の水深１０００メートル以上の浮標にロープをつないだ人工漁礁「パヤオ」に集まるマグロをねらう豪快な釣りだ。遊漁船「くに丸」など３隻に分乗してパヤオへ。
くに丸の仲道邦夫船長の判断で大物狙いの「パラシュート仕掛け」で釣ることに。この仕掛けは布の三角巾におもり、エサのキビナゴなどを包み込み、釣りたい棚（深さ）で包みを広げる。ハリはがまかつの管付き石鯛１８号。ハリス６０号で、道糸はＰＥ２０号だ。
９時すぎ、１００メートル前後に落とし込むやいなや、前日のジギングで大物を逃がし釣果ゼロだった招待の伊藤雅彦さん（５２）∥泉大津市∥に大きな当たり。続いて一般参加の小山陽右さん（７２）∥大阪市∥にも。４本出している竿全部に大当たり。それぞれ１メートル級をあげた。
特に小山さんは４回エサを落とし込んでハズレなしで大物を仕留める好調さだ。大阪・南港のチヌ釣り名人で招待の菊井完志さん（７２）∥大阪市∥も「チヌ釣りとはチョットわけがちがう。が、おもしろい釣りだ」と、キビナゴを黙々とハリに付けていた。
この日一番の大物をゲットしたのは一般参加の加納和文さん（６１）∥近江八幡市。竿の穂先がタイコたたきになり、丸高渡船の高田利夫さんが「これは大物ヤ」の言葉通り、１２０センチ、３５キロのキハダマグロ。
普段はグレ釣りしかしない招待の飯嶋剛さん（３９）∥京都府南丹市∥も、加納さんに続く１１８センチ、３２キロで大健闘。
淡水のブラックバスならお任せという招待の田中克芳さん（４０）∥交野市∥は前日、船酔いで一度も竿を出せずにダウン。だが、この日は巻き返しと６匹もマグロを釣り上げた。またカツオの７５センチも取り込み、名誉を挽回した。
２日間で１メートル前後のマグロを４６匹の大爆釣。冨田会長は「普段できない大物釣りのだいご味を十分体験していただけたと思う。今回は超大物は出なかったが、１メートル前後の良い型がまんべんなくそろい、皆さん楽しんでもらえたと思います」と締めくくった。
▼道畑朋幸さん（協力会を代表して参加の南紀・田辺「福丸」船長）
「かなりの確率で当たりがあり、腕の良い人が来れば相当釣れそうだ。参加の皆さんのお土産を取るため、真面目に釣りをした。こんなに真面目に釣りをしたのは久しぶり」
▼飯嶋剛さん
「普段使っているタックル（仕掛け）と全くちがった。なかなか経験できない釣りを体験できた。１匹大物を釣り上げたが、しんどかったです」
▼田中克芳さん
「１日目は船酔いで完敗でした。２日目は６匹釣り上げ、挽回できた。ブラックバスとは大きさや引きがけた違いに異なり、楽しめた」
▼伊藤雅彦さん
「キハダマグロは和歌山県や三重県で年２回ぐらい釣りにいくが、ほとんど釣れたことがなかった。今回パラシュート仕掛けででの釣りは初めて。非日常の釣りを楽しめました」
▼菊井完志さん
「大物釣りは初めての体験。キビナゴをエサにしてタチウオやスルメイカをよく釣りますが、まさかマグロも釣るとは思わなかった。この釣りは、最高におもしろい釣りです」
＜招待者＞
年４回行われる「サンスポ釣り大会」にエントリーした人の中から、抽選で選ばれる。ことしの同大会は第１５５回大会（５月１１～１７日）、第１５６回大会（７月１３～１９日）、第１５７回大会（９月１４～２０日）、第１５８回大会（１１月９～１５日）。詳細は水曜付の釣り特集で告知。問い合わせはサンスポ釣り協力会TEL０６・６６３３・５４４６。
◇問い合わせ
「くに丸」 TEL０９０・３７９３・４９３４、
民宿久米島別館 TEL０９８・９８５・５３３３、
オオサカ・トラベル TEL０６・６４４８・２１５１、
がまかつ TEL０７９５・２２・８８６７。
