「第１０回サンラインカップ磯三重紀東梶賀大会」（サンライン主催、サンスポなど後援、榎本渡船など協賛）の決勝大会が１９日、尾鷲市梶賀の榎本渡船が渡す梶賀の磯で開催された。
昨年１２月から繰り広げられた予選の参加者は、のべ約４０００人。決勝大会は予選通過の６０人により、３０センチ以上のグレ１匹長寸で競われた。
梅雨の真っ最中で小雨の降る天候だったが磯場はベタなぎ。沖磯の大黒や神須周辺の磯に分かれて競技が行われた。
今年はエサとりのサバが多く、本命のグレまでエサがなかなか届かない状況だった。そんななか、ヨコゾノの磯に上がった奈良県五條市の自営業、松浦晃三さん（５０）が４６.５センチのグレを釣り上げて優勝、賞金２０万円とトロフィー、副賞を獲得した。
「朝一番、４投目で来ました。磯釣りは真剣にやり始めて６年目。山元八郎さんの『八釣会』に奈良で初めての会員になり、山元さん直々に親切に教えてもらった。この大会も４年前から３回出ています。今回は色々仕掛けを変えて攻めの釣りをしたのが良かった。このような大会で優勝したのは初めてで、まさか優勝できるとは」
松浦さんのタックルは、竿が５.３メートルの２号、道糸４号、ハリスはサンラインのブラックストリーム３.５号、グレハリ９号、ウキは００で仁丹５号のオモリ。トロフィーを手に「まだまだ未熟なので腕を上げたい。賞金は釣具に使います」と笑顔が弾けた。
２位は堺市の鈴木利啓さん（３７）、３位は河内長野市の中野正則さん（３８）。それぞれ賞金１０万円、５万円、楯と副賞が贈られた。成績は次の通り。
①松浦晃三４６.５センチ
②鈴木利啓４２センチ
③中野正則４１センチ
④栗山清（吹田市）４０.５センチ
⑤岡賢治（泉大津市）４０センチ
⑥油谷浩一（五條市）４０センチ
⑦西川一仁（白浜町）４０センチ
⑧横山清治（岡崎市）３４.５センチ
⑨宮下耕輔（橿原市）３４センチ
⑩山口博志（交野市）３３センチ
▽２位の鈴木利啓さん
「２年前に転勤で大阪へ来ました。関東では伊豆がホームグランドでした。同僚も予選通過していましたが、出張で決勝戦に出られず。この大会は初参加で、運が良かった。来年は優勝を狙います。賞金は一緒に来た妻に取られました」
▽３位の中野正則さん
「磯釣りは３年目。それまではサビキ釣りなどをしていました。この大会は昨年に続き２回目。来年は頂点をめざして頑張りたい。賞金は妻に渡し、今年の夏の家族旅行の費用にします」
◆問い合わせ
榎本渡船TEL０５９７・２７・２２１１。
