「第11回サンラインカップ磯 三重紀東梶賀大会」（サンライン主催、サンケイスポーツなど後援、榎本渡船など協賛）の決勝大会が８日、三重県尾鷲市梶賀の榎本渡船で開かれた。昨年12月からの予選を通過した49人が参加、30センチ以上のグレ１匹長寸で争われた。
オペラの奥の磯に上がった兵庫県川西市の会社員、松岡義人さん（50）が47センチを釣って初優勝、賞金20万円のほかトロフィー、副賞を獲得した。２位は大阪府柏原市の会社員、市川公一さん（54）、３位は奈良県橿原市の宮下忠朋さん（66）。それぞれに賞金10万円、５万円、楯と副賞が贈られた。
決勝は６月１７日に行われる予定だったが、台風などの悪天候で２度延期されていた。予選の参加者はのべ約４０００人。
▽成績 ①松岡義人47 ②市川公一38.5 ③宮下忠朋37.5 ④中野正則（河内長野市）35.7 ⑤新木規生（大阪市）35 ⑥粕渕浩司（東大阪市）34.5
=単位はセンチ
＜初Ｖの松岡さん＞
オペラは松岡さんにとって初めての磯。午前７時45分ごろ、サラシの切れ目とシモリの間に根（海底の岩場）が見え、ウキのトップが入った。ドラグが鳴り、弱気になるとバラすので力まかせに巻いたら「４７センチのグレがきたんです」。
初めて決勝に出たのは４年前。「１匹も釣れず惨敗」したが、翌年３位に入賞（４４・３センチ）。昨年は腰痛で出場せず。
「賞金？気持ちよく送り出してくれる嫁に半分は渡さんとあかんね」
大阪湾でチヌの落とし込み釣りの「チームテトラ」に所属。釣り歴25年。磯半分、波止半分の釣りを楽しんでいる。
（松岡さんの仕掛け=竿１・７号５メートル、道糸・サンラインオシャレ、ハリス・ブラックストリームマジックなど）
▽２位の市川さん 「大会１回目からずっと決勝に出ているので、次は優勝を狙います」
▽３位の宮下さん 「40センチオーバーの尾長グレをバラしたのが惜しかった。新しい竿を買ってまた挑戦です」
