決勝大会 最終日(12月4日)
中央シャインズがナックに3-0で勝利。16年ぶりに3度目の優勝を果たし、参加160チームの頂点に立った。最優秀選手には飯田暢投手(31)が選ばれた。
誰もがMVP疑わなかった。飯田が1安打完封の投球で勝利に導いた。
「完璧です。完投できるとも思わなかった」最終回は監督に続投を志願した。「最初から飛ばそうと思っていた」と臨んだ試合。スライダーを中心に凡打の山を築いていたが、八回、先頭打者から連続死球で無死一、二塁とピンチを招いた。「『やばいな』と思ったけど守ってくれる人が声をかけてくれた」と仲間に」励まされて後続を打ち取った。
本来は捕手。投手に転向したのは今大会の2回戦からだ。元々なげられたフォークやスライダーに加え、カットボール、ツーシームを習得し、最高の投球を決勝の舞台で魅せた。
背番号「1」の腕には「29」と刺繍されたリストバンドが光る。一緒にバッテリーを組んでいた奈良産大時代の先輩、中日・山井大介投手(33)からもらった。「後ろにそらしたら怒られるのでびくびくしていました。」厳しい過去があったからこそ、年明けには一緒にゴルフをするなど今でも可愛がられている。
これで16年ぶり3度目となる栄冠。「今日は涙が出そうなくらいみんな声をかけてくれた」とチームメートへの感謝の気持ちを実感した立役者の顔は、充実に満ちていた。(渡辺 洋次)
◎…13年ぶりの優勝を目指したナックだが、相手投手を攻略できず1安打で敗戦。主将・坂本修英外野手(36)は開口一番「完敗です」と悔しさをかみ締めた。
1993年選抜Vの上宮高OBを中心に結成され、24回、25回大会で史上初の連覇を達成したチーム。「今年は全国大会で4強まで行けたし、この大会もここまでいけたし、満足です」と1年を振り返った。
【淀川スタジアム】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(ナ)前田真、坂本―濃添
◎個人表彰
◎優勝への軌跡[中央シャインズ]
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大会トーナメント表(ダウンロード) 11月29日更新 | |||||||||
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